2020/06/15
施術後に筋肉が弛緩したり、身体機能が活発になることによって、だるさ・発汗・発熱・痛みなどが生じることがありますが、これを【好転反応】といい、快方へ向かう過程でも見られます。
施術前の状態と施術後の状態の差(ギャップ)が大きい程これらの反応が出やすいようです。
なるべくこうした反応を出さないためには過剰な施術(時間・部位)は避け、適切に改善させることが大切でしょう。
また、悪くなるまで放っておかずに、早めにお手入れした場合、施術前後のギャップは小さくなるため、こうした反応は少なくてすみます。
整体は、自分自身に備わっている自己治癒力(自然治癒力)を引き出すことを目的とします。
自己治癒力は、どう働くのでしょうか?
例えばカゼのウィルスが体内に侵入してきたら、白血球はそのウィルスを殺そうと戦いを挑み、その時、炎症反応が起きます。
また、ウィルスは高温・多湿に弱いため、発熱することで戦いを有利にし、鼻水によって肺を守ります。
また鼻水をはじめ分泌液にはリゾチームという物質が多く含まれ殺菌作用があるのです。
体の中で適切な薬を処方し製造しているのです。
さてウィルスとの戦いに勝つためには、余分な体力を消耗しては不利になりますから、休養することが大切になります。
発熱すると関節が痛くなるのも、まるでカラダに「動かないで」と言っているようです。
せきやクシャミは、ウィルスや異物を外へ排出させようという反応です。
一時的に不快と思われる症状も必要があって起きているわけですね。
そして自己治癒力によって戦いに勝つと、不快な症状も治まるのです。
自己治癒力がうまく働かない場合、整体は、その障害になっているものを取り除き自己治癒力を高めようとするものです。自己治癒力を引き出すということは、必要である不快な症状が施術後に強くなるということが十分に考えられます。
整体によって筋肉が弛緩したり、一時的にバランスが変わることによって、カラダ全体のゆがみや内臓の位置が微妙に変わるため、筋肉が突っ張ったり、内臓を休めるように働くことがあります。
自己治癒力を引き出す過程(整体・カイロプラクティック)で、施術後に気持ち悪くなったなど、内臓が休養を要求している時には、ムリして食べようとせず、食べたくなるまで待ってみてください。
食欲がないからと胃薬を飲むと、カラダが拒絶反応を起こして薬を上から嘔吐、下からは下痢として排泄させようと機能することがあります。
整体後にだるくなったり、少し痛みが強くなったり、食欲不振・発汗・発熱することがありますが、それらの反応は好転反応と言われ数日で好転することが多いので、数日様子を見るか、続けて施術することをオススメします。